樋口一葉と水仙/樋口一葉小説 第二作品「別れ霜」のあらすじ




樋口一葉小説 第二作品 「別れ霜」のあらすじ



「別れ霜」とは春の最後の霜をいい、忘れ霜とも呼ぶ。人生の春を最後にはかなく消えてゆく二人の男女の運命がこめられている題名。


あらすじ

松沢家と新田家は共に呉服商だが、本家と分家の関係にあり、代々親密であった。が、新田家の当主の運平は入り婿で野心家であったので、番頭のの勘蔵と計画を練り、ついに松沢家を破産に追い込んでしまった。
この為、松沢の一人息子芳之助(20歳)と新田家の一人娘お高(16歳)は許婚の関係にありながら、その仲をひきさかれざるを得なかった。
人力車夫になり、両親を養う身に転落した芳之助は激しく運平やお高を憎むが、その境遇を知り彼の車に乗ったお高の優しさと情熱に、次第に心もとけていった。
しかし両家の関係を考えると二人の仲に将来はありえない。ついに二人は心中をはかるが、勘蔵にとめられ、芳之助だけが死に旅立つことになってしまった。
後に残されたお高は新田家の厳しい看視のもとに芳之助の両親をひそかに助けつつ、七年も空しい生を送る。が、ある夜、ついに乳母の眼をかすめ、芳之助の後を追ったのである。

全集 「樋口一葉」 小説編より






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