樋口一葉と水仙/樋口一葉小説第十一作品「やみ夜」のあらすじ



樋口一葉小説 第十一作品 「やみ夜」のあらすじ



あらすじ

お蘭(二十五歳)は父が志なかばで非業の死を遂げて以来、荒れはてた屋敷で下男の佐助夫婦と共に閉ざされた生を送っている。父の恩を受けたにもかかわらず彼女を裏切った許婚者波崎漂が衆議院議員として時めいているだけに、彼女の内面は怨念で凝り固まっているのである。
その彼女の心の暗やみを一瞬燃えあがらせたのは、漂白の青年直次郎だった。彼もまた志を持ちつつ世にいれられず、心に暗やみを抱く男であった。
ふとしたことでお蘭に救われた直次郎は激しい恋情を彼女にぶつける。
その恋情を受け入れたお蘭は彼に波崎暗殺を示唆し、そうした心の闇で結びつこうと言う。
お蘭の心の夫となった直次郎は直ちに波崎を襲う。
しかし、襲撃は失敗し、彼は行方不明となる。その後、お蘭も佐助夫婦も姿を消してしまった。

全集 「樋口一葉」 小説編より




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